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この記事でわかること
- 30代の税理士・会計事務所経験者がIT業界に転職した場合、年収が上がるケースとそうでないケースの違い
- 会計の専門知識がIT転職市場でどう評価されるか(職種別の相場観)
- 未経験でも通用する職種と、逆に苦労しやすい職種の見分け方
- 年収を上げるための現実的な準備とキャリア相談の使い方
税理士・会計事務所経験は「未経験転職」ではない
30代で税理士事務所や税理士法人からIT業界へ転職する場合、多くの人が「畑違いの未経験転職」だと身構えます。しかし実際の転職市場では、会計・経理の実務経験は明確な武器として評価されます。
理由は単純で、SaaS企業やIT企業の多くが「業務知識を持つ人材」を必要としているからです。特に会計freee、マネーフォワード、SAP、Oracle NetSuiteといった会計・ERP系のSaaSベンダーでは、会計処理や税務の実務を理解している人材が、カスタマーサクセス、導入コンサルタント、プリセールス、プロダクト企画などの職種で重宝されます。プログラミングスキルよりも「顧問先や会計の現場で何が困っているか」を理解している経験のほうが差別化要因になるケースが多いのです。
一方で、完全にゼロからエンジニア職を目指す場合は事情が異なります。20代の未経験エンジニア枠との競合になりやすく、年収は一時的に下がる可能性があります。年収を上げたいなら、「会計知識×IT」という掛け算が効く職種を選ぶことが前提になります。
年収が上がりやすい職種・下がりやすい職種
同じ「IT転職」でも、選ぶ職種によって年収の動きは大きく変わります。会計事務所出身者が実際に検討することの多い職種を整理すると、傾向がはっきり見えてきます。
| 職種 | 会計経験の活用度 | 年収の傾向(30代・経験者採用) |
|---|---|---|
| 会計SaaSのカスタマーサクセス/導入支援 | 高い | 現職と同等〜上昇 |
| ERP・会計システムの導入コンサルタント | 高い | 上昇しやすい |
| 経理DX・バックオフィスSaaSの企画/プリセールス | 高い | 上昇しやすい |
| 社内SE(自社の経理・管理部門系システム担当) | 中〜高い | 同等〜やや上昇 |
| Webエンジニア(未経験からのコーディング職) | 低い | 一時的に下がりやすい |
表のとおり、会計知識を「活かせる」職種ほど年収が維持・上昇しやすく、知識を「捨てて」ゼロから積み直す職種ほど下がりやすい構造があります。求人を見る際は、募集要項に「会計・税務知識歓迎」「経理経験者優遇」とあるかどうかを必ず確認してください。
年収を上げるために30代がやっておくべき準備
年齢が30代に入ると、企業側は「即戦力性」を重視します。研修コストをかけて育てるというより、経験をそのまま業務に転用できる人材を求める傾向が強くなるためです。したがって準備の方向性は「ITスキルをゼロから積む」ではなく「会計の実務経験をITの言葉に翻訳する」ことに絞るのが効率的です。
具体的には、担当していた業務(税務申告、月次決算、顧問先対応、会計システムの運用など)を、IT企業側が評価しやすい言葉、たとえば「業務フロー理解」「顧客の業務課題のヒアリング」「システム運用経験」に言い換えて棚卸しすることが有効です。また、freeeやマネーフォワードなど主要な会計SaaSの操作経験があれば、それ自体が立派なアピール材料になります。
資格面では税理士資格や簿記の上位級はそのまま強みになりますが、ITパスポート程度の基礎知識を併せて持っておくと、面接での説得力が増します。逆に、いきなり高度なプログラミングを独学で身につける必要はなく、職種選定を誤らないことのほうが年収に直結します。
転職を成功させるための進め方
ここまで見てきたように、税理士・会計事務所出身者の年収は「どの職種を選ぶか」で大きく変わります。しかし、会計事務所側にいながらIT企業の求人票だけを眺めていても、どの求人が「会計経験を評価する求人」なのか、内部事情まで正確に見分けるのは難しいのが実情です。求人票の文言だけでは、実際の業務内容や評価軸までは読み取れません。
こうした判断は、会計・税務業界からのIT転職を専門に扱うキャリアアドバイザーに相談することで精度が上がります。ツインプロは会計事務所・税理士法人・経理などの会計実務経験者を対象にしたキャリア相談を行っており、「このままIT業界に完全に移るべきか、会計の専門性を活かした道を続けるべきか」といった迷いの段階から相談できる点が特徴です。無理にIT転職を勧める前提ではなく、会計知識をどう生かすかという視点で選択肢を整理してもらえます。
まだ転職するかどうか決めていない段階でも、市場感や求人の実例を聞くだけで判断材料になります。特に30代は情報収集の質がその後の年収に直結しやすい年代なので、早い段階で専門家の視点を入れておく価値は高いといえます。
相談・利用は求職者側は無料です(採用した企業が報酬を払う仕組み)。複数登録して比較するのも一般的です。
関連記事
より体系的に知りたい方は総合ガイドへ → 税理士・士業からのIT転職 完全ガイド
まとめ
- 税理士・会計事務所出身者のIT転職は「未経験転職」ではなく、会計知識を活かせる職種であれば年収は上がりやすい
- カスタマーサクセス、導入コンサル、経理DX企画などは会計経験の評価度が高く、コーディング職への転換は年収が一時的に下がりやすい
- 30代は即戦力性が重視されるため、実務経験をIT企業向けの言葉に翻訳する準備が年収を左右する
- 求人票だけでは見分けにくい部分は、会計実務経験者を対象にしたキャリア相談を活用し、まずは無料相談から情報収集を始めるのが現実的な一歩です
この記事は公開情報と一般的なキャリアアドバイスに基づいて作成しています。個別の転職結果を保証するものではありません。
よくある質問
税理士からIT業界へは30代でも転職できる?
30代前半までは会計・税務ドメイン知識を評価されてSaaS企業のカスタマーサクセスやセールス、経理DX推進職などで採用される例がある。ただし未経験エンジニア職は求人自体が減る傾向にあり、30代後半以降はより厳しくなる。
税理士がIT転職すると年収は上がる?下がる?
税理士事務所・会計事務所勤務からの転職では、初年度は年収が横ばいか一時的に下がるケースが多い。会計知見を活かせるポジション(SaaS導入支援、経理システムのプリセールス等)で成果を出せば、数年単位で年収が上がる例もある。
未経験でもITエンジニアとして転職できる?
税理士資格や会計知識はエンジニア職の採用基準に直結しないため、未経験からのエンジニア転職は年齢に関わらずハードルが高い。会計システムやFinTech領域の開発職であれば、業務知識が補足材料として評価されることはある。
税理士資格はIT企業でどう評価される?
会計・税務SaaSやERP、経理DXを扱う企業では、業界理解のある人材として税理士資格が実務経験と合わせて評価されやすい。一方、汎用的なIT企業では資格単体での評価は限定的で、実務スキルや実績が重視される。


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